里山カレッジ2025 in 白老【6/4-11/5】

2025年4月23日

未来の森林を守り、地域を活性化するための第一歩。それが「里山カレッジ」の自伐型林業研修です!軽トラックとチェーンソーがあれば、誰でも始められる自伐型林業。この研修では、里山で暮らすために欠かせないスキルや、森とともに生きる知恵を実践を通じて学べます。自然と調和し、小規模で持続可能な林業のノウハウを一から習得しながら、安定した収益を目指せる内容です。初心者も安心の丁寧なサポート体制で、未来の里山と地域を一緒に築き上げましょう!

今年度の里山カレッジは十勝と白老の2箇所の会場で実施します。それぞれの日程や実施内容をご確認のうえお申し込みください。

※全日程申込の締切を迎えましたが、好評につき個別申込は各講習の7日前まで随時申込を受け付けます!

開催概要

開催期間2025年6月4日~2025年11月5日【計6回、9日間】
開催場所白老町、厚真町
研修内容6/4(水)-6/5(木)  チェーンソーワーク・オリエンテーション
6/25(水)-6/26(木) 間伐
9/24(水)-9/25(木) 作業道敷設
7/5(土)     展開相談(オンライン)
10/2(木)     狩猟
10/1(水)     炭焼き
11/5(水)     ホダ木生産
受講料各回 :6,000円~12,000円(税込)
全日程:50,000円(税込)
申し込み方法申し込みフォームから申し込み
または用紙をダウンロードしてFAXにて申し込み
定員6名
申込締切全日程申込:5月28日(水)
個別申込 :各講習の7日前まで
主催NPO法人北海道自伐型林業推進協議会
共催株式会社大西林業
助成休眠預金等活用事業「地域山林の未来を担う林業者サポート事業」
舞い上がれ 社会を変える みんなの力 休眠預金活用事業 休眠預金活用プラットフォーム Kyu-Plat 詳しくはこちら!

カリキュラム

チェーンソーワーク・オリエンテーション 6/4(水)-6/5(木)

 自伐型林業を始めるためのチェーンソーワークの基礎を固める2日間。初めての方はもちろんチェーンソーを使った事のある方にも安全に作業を行う技術の向上に繋がります。玉切りや伐倒技術、目から鱗のメンテナンステクニックも満載。
 北海道各地で活躍する林業家たちによる、実践的なチェーンソー講習会を開催します。本講習は、「安全に楽しく作業する」ための第一歩として、チェーンソーを扱ううえで本当に大切なポイントだけを厳選した、スペシャルな内容です。
 これまで自己流で薪づくりをしてきた方、裏山の手入れを始めたい方、自然と向き合うために道具としてチェーンソーを使ってみたい方など、さまざまな理由で受講されています。共通するのは「自然を大切にしたい」「真剣に向き合いたい」という想い。その気持ちこそが、小さな林業を支える大切な土台です。
 講習では、日常生活での使用頻度や作業内容に応じたチェーンソー選びから始まり、実際に触れて・使って・メンテナンスする中で、自分に合った道具を見つけていただきます。講師が独断と偏見で選び抜いた実用的なギアの数々を、体験を通して確かめられる機会でもあります。
 また、実技では「ただ木を切ればよい」という考えではなく、木の見えない動きや力のかかり方を読み取る力を養うことに重点を置いています。玉切りの際には、あえてチェーンソーを挟めてみるなどの工夫を通して、支点・力点・作用点の違いによる木の反応を体感してもらいます。こうしたポイントを意識するかどうかで、安全性にも大きな差が生まれます。
 上達への近道は、難しいことよりも、基本を何度も丁寧に繰り返すこと。チェーンソーの扱いに必要な基礎動作を徹底的に練習し、現場でも役立つ感覚を身につけていきましょう。 自然と向き合いながら、安全に、そして楽しく木と関わっていく。その第一歩として、この講習が皆さんの力になれたら幸いです。どうぞお気軽にご参加ください。

開催地白老町
時間9:00~16:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

間伐 6/25(水)-6/26(木)

 北海道の里山の約7割は天然林です。地域によって環境が異なるため、その里山に適した施業方針は自身で計画していく事が重要です。 目の前に広がる森林環境を題材とし、選木、伐採等の実践的研修を通して自ら考えていく力を養います。

― 森を見て、考え、伐る ―

 天然林を対象にした間伐研修を開催します。この研修では、森の未来を見据えた「木を伐る判断力」と「安全な作業技術」を、実践を通して学びます。
 間伐とは、木を間引くことで森の健康な成長を促す作業です。しかし、一度伐った木は二度と戻りません。そのため「なぜこの木を伐るのか?」という問いに、自分の言葉でしっかりと答えられるようになることが、この研修の出発点です。実践者のこれまでの取り組みを交えて、間伐の基本や木の選び方(選木)の考え方を学ぶところから始まります。そして実際に森を歩き、自分の目で見て、伐る木を選びます。
 「この木を残したいから隣の木を伐る」「曲がっていて将来性がない」「このエリアには今、伐る木はない」など、参加者一人ひとりが理由を言語化しながら選木を行います。選木に正解はありません。相手は自然です。はじめは誰もが迷いますが、観察を重ね、自分なりに考え、選び取る。その繰り返しこそが、森を見る力を育てます。
 研修では林内作業車や軽トラックを使っての搬出も行い、ウィンチやワイヤーを活用した集材方法や運搬効率など、経営に直結する技術を現場で学びます。

 間伐には伐採から搬出まで危険が伴うため、安全管理を重視し、初心者にも丁寧に指導します。

開催地白老町
時間9:00~16:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

作業道敷設 9/24(水)-9/25(木)

 山に道を入れると、車両を入れることができるようになります。木材搬出や作業が効率的にかつ安全性も高まります。なるべく自然に負担がかからない方式で森林作業道を開設するための基礎知識を座学と山林にも足を運び学びます

― 森を活かす道を、自分の手で ―

 森林を持続的に手入れし、次世代へと引き継いでいくために欠かせないのが「作業道」の整備です。自伐型林業においては、山を壊さずに活かし続けることが最も重要であり、道づくりはその根幹をなす技術といえます。
 この研修では、自伐型林業の理念と作業道の役割について学びながら、実際に森に入ってルートを考え、道をつくる実践的な内容を用意しています。座学では地形図の読み方やルート選定の基本、安全管理のポイントなどを学びます。森を傷めない道とは何か、長く使える道にするためにはどうすればよいか、その考え方を丁寧に共有します。
 実技研修ではミニバックホーなどの機械を用いながら掘削や法面処理、排水計画といった基本的な作業を体験していただきます。また、現場で実際に施工された道を見学しながら、改善点や応用のヒントも学びます。作業道づくりは単なる施工技術ではなく、「森と対話する力」が求められる仕事です。

 この研修は、自伐型林業に取り組む方や、地元の山を自ら手入れしたいと考える方にとって、必要な知識と現場力を身につける絶好の機会です。安全で壊れにくい道をつくる技術は、将来にわたって収益性や森林保全に大きく関わる重要な要素です。

開催地厚真町
時間9:00~16:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

炭焼き 10/1(水)

バーベキューの燃料や水や空気の清浄、有効土壌菌の活性化など多様なシーンで活躍する木炭。良い木炭をつくるための煙の匂いや色、温度管理、原料の選択などのコツを、ドラム缶窯を用いた炭焼き体験で学んでいきます。講習会場は「しらおい木炭」を製造する(株)大西林業の製炭場です。 北海道の伝統的な炭焼きの実際の作業も体験する事ができます。 

― 里山の知恵と炎にふれる ―

炭焼きは、里山資源を活かす暮らしの知恵として、古くから日本各地で受け継がれてきた技術です。かつては多くの人々の生業でもあり、今なおその魅力と実用性は色あせていません。

本研修では、限られた時間の中で、ドラム缶を用いたコンパクトな炭焼き方法を通じて、炭焼きの基本と奥深さを体験していただきます。

実際の炭窯では火入れから出炭まで2週間以上かかりますが、ドラム缶を使えばその一連の工程を1日間で見届けることができます。温度管理や煙の色・匂いといった五感を使った判断のポイントは、実際の炭焼きとまったく同じ。コンパクトに炭焼きの本質をしっかり体感できます。

開催地白老町
時間7:00~15:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

狩猟 10/2(木)

 里山での生業は林業だけではありません。山に生息する野生動物を狩る狩猟もやり方次第では収入につなげることができます。また獣害に悩む農村においては重要な仕事にもなり得ます。本研修では実際に山で鹿を獲る猟に同行し、獲れた鹿の処理方法を見て学びます。鹿肉バーベキューも味わえます。

― 森を守り、命と向き合う第一歩 ―

 北海道では近年、エゾシカの個体数が急増し、森林や農地、さらには交通インフラにまで深刻な影響を及ぼしています。特に若木の食害によって森の更新が阻害され、多様な生態系が失われつつあるほか、農作物の被害やシカとの衝突事故も後を絶ちません。こうした状況は、地域の暮らしや未来の環境を大きく脅かすものです。

 こうした課題に対し、「自然との共存をめざす狩猟」という視点から、本研修を企画しました。これは単なる狩猟技術の体験講習ではなく、地域を守り、命と向き合う意識を持った人材を育てるための第一歩です。
 研修では、銃猟に同行するための心構えから学んでいただきます。その上でエゾシカを実際に仕留めて解体の演習を行い加えて、獲った命を無駄にせず活かすための「ジビエ利用」の基礎知識や衛生管理の考え方も学びます。

 狩猟に興味はあるけれど一歩が踏み出せなかった方、地域の自然や暮らしを守るために何か行動を起こしたいと考えている方、そして、命を扱うことの重みと向き合いたい方にとって、本研修はきっと意味のある時間になるはずです。 ※自然相手の猟となりますので、猟果が得られない場合もあります

開催地白老町
時間5:00~15:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

ホダ木 11/5(水)

 原木しいたけ栽培に必要なホダ木は年々生産本数が減少していると言われています。自家栽培にはもちろん、プロのしいたけ生産者にも自信を持って販売できるレベルのホダ木の作り方を天然林の間伐を通して学びます。

― 天然林を守りながら、自伐型林業の第一歩を ―

 北海道では、原木しいたけ栽培に必要なホダ木(しいたけ原木)の生産が年々減少しています。その一方で、安定したホダ木の供給は、栽培者にとって欠かせない重要な課題です。
 本研修では、北海道の天然林で自生するミズナラを活用し、ホダ木の生産を通じて森の健全な間伐と資源循環の仕組みを学びます。ホダ木は、ただ木を伐ればよいというものではありません。「なぜその木を選ぶのか」「どのように採材・選別するのか」その一つひとつに森への配慮と技術が求められます。
 選木から伐倒・採材・選別までを実地で体験。尺棒を使った効率的な採材技術や、信頼されるホダ木を生産するためのチェックポイントも学んでいただきます。
 ホダ木の生産は手間のかかる作業ですが、広葉樹チップ材に比べて5~6倍の高値で取引されることもあり、自伐型林業者にとっては収益性の高い選択肢となります。軽トラックやチェーンソー、ユンボといった小規模な設備で取り組める点も魅力です。

 ホダ木づくりをきっかけに、持続可能な森づくりの一歩を踏み出しましょう。

開催地白老町
時間9:00~16:00
講師大西 潤二 【(株)大西林業 代表取締役】

※開催当日の集合場所は申し込みいただいた受講者様にメール等でご連絡します

講師プロフィール

大西 潤二(おおにし じゅんじ)

白老町出身。(株)大西林業代表取締役。NPO法人北海道自伐型林業推進協議会 代表理事。
1979年生まれ・林業歴31年 2016年に北海道内にそれまでなかった自伐型林業者のネットワークづくりや人材育成を始め現在に至る。 本業では木炭・木酢液・薪・ホダ木等の生産販売の他、自伐型林業を実践する傍ら、2020年白老町内にブウベツの森キャンプ場をオープン。また、エゾシカによる森林被害を食い止めるべく、自身もハンターとなり副業として狩猟や有害駆除活動、鹿肉の販売も手掛けている。

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    チェーンソーワーク・オリエンテーション※締め切りました

    6/4(水)-6/5(木)

    12,000円

    間伐

    6/25(水)-6/26(木)

    12,000円

    作業道

    9/24(水)-9/25(木)

    12,000円

    炭焼き

    10/1(水)

    6,000円

    狩猟

    10/2(木)

    12,000円

    ホダ木

    11/5(水)

    6,000円

    無料のオンライン相談を希望する【7/5(土)】

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