チェーンソー講習レポート(里山カレッジ2025in十勝)

2025年6月2日

里山カレッジ始まりました。第一弾のチェンソー講習会を5月30日、31日、十勝の幕別の山林で開催しました。会場は、株式会社Minotakeの川瀬さんの山林です。白樺、ハンノキ、ハルニレなどが多く生える50年生の森林です。

参加者は5名。初心者や独学で勉強された方々でした。個人的に薪づくりや、防風林の整備、自身の山林の手入れ等をしていきたいという方が参加されました。
2日のうちに伝えたかったことは、チェンソーの基本操作のほか、チェンソーだけでは解決できない事象が多いこと、一人では非常に危険な行為を伴うこと、樹木の特徴、樹木の状態からたくさんの危険を予測することでした。

チェンソーの操作に慣れて、上達することはとても大切なことですが、実は、それ以上に命を守る術を知っておく必要があります。
それは、自身で危険予知ができ、その対策ができる能力を身につけることです。チェンソーを持つと誰しも、いろんな思考が停止して「伐る」という意識だけにとらわれます。
これが実は危険で、「危険から退避する」ということがおろそかになります。

今回は、白樺の枯死木が多く、スローラインを使って牽引ロープを設置し、プラロックによる牽引作業を実践しました。
また、伝えるだけではなくて、チームで1本の伐倒に挑んでもらいました。チェンソーの操作の補助のほか、樹木の状態、どんな道具を駆使して安全に伐倒するかを考えてもらいました。
かかり木が一番大変。かかり木の対策には、かかり木にしないことに時間と対策をかけるという部分も強く伝えました。

生きて帰る術を、二日間にわたり、じっくりとお伝えし、チーム内で考えてもらいました。
「自分がいままで危険なことをやっていたことがわかった」「伐倒の奥深さがわかった、楽しかった」「次に目指す部分がわかった」、などなど楽しく僕の技術を伝えられた二日間になりました。

この記事を書いた人

清水 省吾(しみず しょうご)

1986年11月1日、苫小牧出身
幼少期のころから魚釣りをきっかけに自然に魅了されたフリーの木こり(里山部代表)。コウモリ研究所の副所長を務める。
生物多様性の促進と経済のバランスを保った環境保全型林業のモデルづくりを行う。


里山カレッジ2025年 in 十勝 はこれからも様々なカリキュラムで実施していきます。
申込は随時受け付けておりますので、ご興味持たれた方は是非お申し込みください。
未来の里山と地域を一緒に築き上げましょう!


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