都市と密着。新しい山守の行方は?

2022年9月12日

2022年4月、札幌市に新しい林業事業体が誕生した。
名称は「aara forestry」 代表は平岡 譲さん(39歳)。
アーラはアイヌ語で「美しい」という語彙。
人口200万人の大都市を眼下に美しい森づくりと林産サービスを提供していきたいと意気込む平岡さんに話を伺った。

札幌市出身の平岡さんは食品会社の勤務を経て島牧村の地域おこし協力隊として活動していた。
任務は農業振興の支援で主に米やアスパラ生産等。
島牧村にも豊かな森林があり、その活用を見出すため地元地域住民と森林山村多面的機能発揮対策交付金(以下、多面的交付金)を活用し森林整備も行っていた。
林業に関わる事で「もっと深く知りたい」と北海道自伐型林業推進協議会(以下、道協議会)が開催した「自伐型林業フォーラム」で実践者の話を聞いた。
この出会いを契機に「自伐型林業」を島牧村でも実践。地域で普及活動も開始した。

「はじめは何もわからず手探りでしたね。
自伐型林業塾にも参加した事で林業の基礎が学べて良かった」と当時を振り返る。
また、道協議会が三菱マテリアル所有林で自伐施業の検証を重ねていた研修事業にも参加。
積極的にネットワークを広げていった。

2021年3月に協力隊の任期終了後も、林業を続けていきたいと思い、大西林業(白老町)や多面的交付金の森林整備活動にも関わり、自身の林業を模索していた。

2022年3月に三菱マテリアル所有林での検証事業終了後、その山林整備を継承する形で道協議会のメンバーのサポートも受けこの夏、森林整備を始めた。
今年は2.4haの天然林の間伐と約840mの作業道の開設を目指している。

実際に林業事業体を作ってみて最初のハードルは「個人事業だとユンボを借りるのにとても苦労した」という平岡さん。その飾り気のない朴訥な人柄は林業家としての信頼を広げてていくだろう。小さな都市型林業の行方に注目していきたい。

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